四話

毘沙門天よ。


私は、あなたの仲間の神五人を葬っています。


あなたで六人目なのですよ。












その話も合点がいくわ。

アスタロト。


お前堕天使じゃな。












さすがです。

位の高い神は、理解が早い。


天使と言えど、人間どもの祈りは神と変わりません。


私達は、その神の代弁者だったのですから。


人間どもは、位で決めるでしょう?

実力は見ない。


そういう事です。










ハハハ。

拗ねた子供の戯言と変わらぬぞ?


アスタロトよ。


主ら、悪魔も人間くさいのう?

ハハハ。


後一人。

そやつも殺るつもりなのじゃろう。


行かせぬぞ?

ハハハ!













もうよい。


あなたはしつこい。


そういう輩は大嫌いなのです。

私は…











儂は、すっきりしたわ。


こんな喧嘩の強い者がいるとはのう。



やはり世界は広いのう?

アスタロトよ。


じゃがな。


小さきこの島国を舐めるなよ?


儂はその者に、眼力だけでやられたわ。


井の中の蛙という、例えがある。

世界を代表する大悪魔よ。


お主が小馬鹿にする、この小さな島国には…

とてつもない神がそんザシュゥ…











もう終わりです。


あなたも強かったですよ。


では…

安らかに…

















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