水風船

 今日も、水風船が割れた

今日こそは、割れないようにと隠していたのに

あなたの声は

まるで針のように私を突き刺すの

優しく包み込むふりをして


 今日も、水風船が割れた

今日こそは、割れてたまるかと唇噛んだのに

それも痛みにしかならない

私の声は

固まったように効力を失った

笑うことしかできなくなっていた


 独りぼっちでもだいじょうぶだよ

今は強がりに聞こえるかもしれないけど

そのうち本当のことになる


 誰かと手を繋ぐことには向いてないよ

でもそれは皆だって同じことだよ

そのことに気づくのが怖いだけで


 孤独に耐えられる力さえあれば

確実に強くなれるだろう


 水風船は捨てた

たとえ割れたとしても、

怖くなくなったから

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