夜を縫う

 君の痛みが僕には分からない

だって僕の痛みじゃないから

分かっているつもりにはなれるけど

分かってあげたい気持ちはあるんだけど


 君の闇には僕は入れない


 夜を縫う

ただひたすらに

空に針を打つ


 織りあげた歌で

君を守りたい

誰も知らないでこぼこの傷を

そっと包みたい


 それが僕の役目だと言うのなら


 夜を縫う

ただひたすらに

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