祭りに行く少女
久保 奈緒
第1話
激しい車の音に圧倒されて、私は歩道橋の上から落っこちる。
ぽとり。
ぽつり。
真っ青な空模様が見えた。
ゆっくり時間が経過しているような気分だ。
この浮遊感を誰かに味わって欲しい。
ふわり。
くらり。
身体がぐしゃりと言う。不思議と痛みはなかった。
トラックのライトが私を照らす。それが私には天国の光に見えた。
ぴかり。
ひゅるり。
真っ暗になる。
そして気づけばまた歩道橋に私はいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます