シンデレラ

 シンデレラは激怒した。必ず、かのバカ王子を除かなければならぬと決意した。

「王子様は、ガラスの靴で女性を探してます。」

「なぜ探すのだ。」

「顔を覚えていない、というのです。舞踏会で踊った女性の顔を覚えていないというのです。」

「おどろいた。王子はアホか。」

「いえ、王子は女性の胸をガン見していて、顔を見ていなかったらしいのです」

 聞いて、シンデレラは激怒した。「呆れた王子だ。月に代わっておしおきよ!」

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