俺は正義の味方の桃太郎だあ!!
─ そうです、いみなりやってきたかと思ったら、親を惨殺して、私達の家の、金貨や財宝を盗んでいきました ─
何いってんだよ、その財宝は色んな人から盗んだもんだろうが!!!!
─ 私達は冒険者として政府に登録され、いろんなダンジョンや遺跡を探索しています。そして、いろんな財宝や金貨を発見しましが、その所有権は私達に認められております ─
おう!、やっぱり、泥棒してんじゃねーか!つまんねえ事いってんじゃねーよ
─ 政府の自治局です。はい、たしかに鬼さんは冒険者と登録されております。所有されていた財宝は、その時に取得されたもので、その時に取得税の支払いも完了しております ─
うっせーな!泥棒は泥棒なんだよ!つべこべいってんじゃねーよ!
─ はい、鬼さんは普段は普通に農業をされております。私どもはご近所付き合いをさせて貰っておりますが、まあ親切なかたで、 ─
鬼をかばってんじゃねーよ。バカ野郎が!
─ 担当しました警察です。はい、桃太郎容疑者一行はいきなり鬼さんの家に押し入り、夫妻を惨殺したのち、保管してあった財宝を強奪していきました。それは捜査報告書のとおりです ─
なに言ってんだよ、俺達は鬼退治にきたんだよ!わかる?「退治」だよ!「た・い・じ」そこんところきちんと理解しろよ!
─ 政府当局です。はい、今までのところ桃太郎容疑者に何らかの合理的な理由で鬼家族の退治したという記録は残っておりません、ですから、「退治した」というのは、その合理的な理由はないのだと判断されます ─
バカいってんじゃねーよ、俺達は正義の味方なんだ。正義のみかた。だから、俺達が鬼を「退治」したんだよ
─ 判決を言い渡します。桃太郎容疑者とその一行は、強盗殺人として一級有罪、死罪を宣告します ─
おい、俺達は桃太郎なんだ!正義の味方なんだよ、それを何だよ!くそう!くっそーーーー俺達はァー、正義のぉーーーーー味方なんだぁーーーーーーーーーーーー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます