第261話 王都ダチヨ

「とりあえず、オガオと『袈裟懸け』はキョウブン領に進軍して、俺達が皇帝を倒したら直ぐにダチヨに来れるようにしろ」


「畏まりました」

頭を下げるオガオ。


「オレモ ダチヨニ イク」

ん? 袈裟懸けはついてきたいようだ。


「そうだな。キョウブン領はオガオの部隊だけても充分だろう。タクミ様、『袈裟懸け』は連れて行って下さい。きっと役に立ちます」


「ふむ。まあ良いだろう。しかし、『袈裟懸け』一人だぞ。『袈裟懸け』の部隊とか言うなよ」


「あぁ、わ、分かりました」

イサミは袈裟懸けの部隊をついて来させようとしたのか。分かってないなあ。


「イサミ、思い上がるなよ。タクミ様の行動を疑うな。全てタクミ様のやりたいようにしていただくのだ」

ほらね。リンもこう言ってるぞ。


「……はい。畏まりました」

イサミは心配そうに俺を見ていたが、どうやらリンに言われて了承したようだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


俺とジャイアントハーフの聖騎士リン、ブラックジャガー獣人のノワ、剣聖ルイ、コボルトアサシンエンペラーのコウキ、レッドデビルベアエンペラーの袈裟懸けの6人は……。


長いなぁ。


─ 【余談】 ─


沢山のラノベを並行で読んでいる作者です。もう沢山読み過ぎて、名前だけ見ても「誰だっけこいつ」って思う事が多いのです。しかも似たような名前の登場人物が多過ぎ。


と言う訳で、自分の小説では初めに「リンはジャイアントハーフの聖騎士ですよ。ノワはブラックジャガー獣人ですが、覚えてますか……」みたいに一目で分かるように心掛けでいるのですが……。


パーティーが多くなると流石に説明が長いかとも思いました。


続けて読んでいる人はウザイかもなぁ。とも思いますが、日々更新する都度、読んでいただいている人には良いのではないかと……。


皆さんも同じ経験ありませんか? 名前だけ見て「この人どんな種族だっけ?」って思う事ありませんか?


私だけでしょうか……。


─ 【閑話休題】 ─


俺達6人はノワとコウキの能力により、敵地キョウブン領を帝国軍に見つからないように通りすぎ、王都ダチヨに到着した。


「なんだか騒がしいな」


王都ダチヨの正門は通らず、ダチヨの中に侵入した俺達は街中を歩いていた。


「まだサトウ国の軍隊は、まだクシンジュ領とキョウブン領を突破してないしー。流石にダチヨの民は帝国が負けるとは思ってないはずなんだけどねー」

ノワが俺に答える。


「あの建物が騒ぎの元凶みたいだワン」

コウキが指差した先にあったのは……。


「ヤエチゴ商会!!!」

ルイが声を張り上げた。


「おい、ルイ! 声がでか過ぎだ」

俺はルイの腕を引っ張り、耳元で低い声で注意する。


威圧も込めてね。いひ。


「ひゃ、……すいません」


「ルイ、お忍びなんだから目立たないようにしないとダメだぞ」

リンはルイの肩を軽く?叩く。


「ひゃい」

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