第223話 ダンジョン5
魔王のコートは魔法攻撃軽減、物理攻撃軽減、自動修復、サイズ自動調整の機能がついていて、黒を基調とした厨二心を微妙に刺激する一品だ。
これで俺達は魔王の手甲、魔王のブーツ、魔王の角、魔王の本、魔王のコートと魔王シリーズの装備や武器を集めた。
一応俺は勇者なんだが、段々凶悪になっていく。そのうち魔王になっちゃうかも……。
早速魔王のコートを羽織った俺は41階から44階を仲間達と突き進む。
45階ボス部屋に到着。
ここには大神官ゴンハーがいるらしいので、サクッと倒しちゃうか。
俺達はボス部屋の扉を開けて中に入る。
広い空間、奥には祭壇があり、ゴンハーが何やら祈りを捧げていた。
振り向くゴンハー。
耳が蝙蝠の羽がついてて、青い皮膚、右手に先端に玉がついた杖を持っている。服は赤とピンクの模様が入っている貫頭衣を着ている。
指が4本……。
魔物だなぁ。でも愛嬌ある顔何だよねぇ。
「誰じゃ? 私の祈りをじゃまする者は? 愚か者め! 私を大神官ゴンハーと知っての行いか!?」
ドラ○エだったら、はい or いいえ の選択肢が出るところだな。
「ゴンハー、知ってるよ。ってか、ダンジョン45階なんだから、倒しに来たに決まってるだろう」
「ならば許せぬ!」
ゴンハーの言う事は、微妙にズレてるけど気にしない。
いきなり極大の雷撃がボス部屋に落ちた。
いきなりイオ○ズンかい!!
リンの『
俺は魔王のコートがあるから多分大丈夫だけど、ノワはヤバいだろう。
「リン、いつも有難う」
「私はタクミ様の盾ですので、当然です」
魔槍を掲げてリンが満足そうに笑っている。
さて、ゴンハーにお仕置きだな。ノワが怪我したらどーすんだ。
俺は時を止めて、アイテムボックスから聖剣を出した。
ゴンハーの元へ駆け寄る。
前から疑問だったんだけど、貫頭衣の中って、どーなってんだろ?
ゴンハーの横に回ると貫頭衣はベルトで留めて無いので、身体がモロに見えた。
マジかぁ!
貫頭衣の中って、裸……!!
ゆらゆら下半身で揺れてそうなモノが……!
うぅ、見たくねぇ。
しかも、両手を上げているので、身体の太さが分からなかったが、貧相な身体は痩せっぽちの針金の様だった。
はぁ、何だか可哀想だったけど、首を斬りました。
時を動かす。
討伐報酬はまた魔法の帽子。
今度はスチームパンク風ゴーグル付きハットだ。女子がかぶっても違和感のない低めのクラウン。
「あ、やっぱりこっちの帽子の方がいいなー」
ってノワが言うので、魔女風の三角帽子の魔法の帽子と交換した。
さあ、50階に行くぞぉ!
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