第182話 バーベキュー2

すいません。今回はちょっと短くなっちゃいました。

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バーベキューの匂いと煙に誘われたのか、生乾きの木を燃やした時に発生した煙に誘われたのか、モンスター達が集まって来た。


先ず、剣聖ルイが左手に串焼き右手に剣を持って、モンスターに向かった。


串焼きを囓って斬ってモグモグ、躱してモグモグゴックン、囓ってモグモグ、斬ってモグモグゴックン。囓ってモグモグ、斬ってモグモグゴックン。


「お替わり!」

と言ってルイは戻って来て、串焼きを受け取りまた向かう。 


レッドデビルベアの特殊固体の裟懸けは、大量の生肉をガツガツ食べて、モンスターに向かって、縦横無尽に暴れ回る。


キラービーソルジャーのビーワンとビーツーは、上空からニードルバレットをモンスター達に放つ。


ゴブリン達も早々にバーベキューを食べ終え、戦闘に加わった。


ゴブリンキングのゴブマルは神出鬼没だ。全体を常に監視していて、危ないところに応援に行く。


ゴブリンが背後から狼のモンスターに襲われそうになったら、その狼のモンスターの後ろに出現し首を斬る。


ジャイアントハーフの聖騎士リンは、一所懸命バーベキューで肉や野菜、魚介類を焼いていて、『聖騎士の守りパラディンガード』でバーベキューのエリアには、侵入不可にしていた。


そして俺、原因を作った責任を感じて、始めは聖剣で積極的に狩っていたが、セコい性格は変えられないので、倒したモンスターの魔石や素材が気になり、斬っては収納斬っては収納を続けていたが、ゴブリン達やキラービー達が戦闘に余裕が出たのか、ルイや袈裟懸け、ゴブマルが倒したモンスターの魔石や素材を持って来る様になり、収納して斬って収納して収納して斬ってと収納の割合が増えていた。


そのうち斬るより魔法の方が範囲攻撃で効率が良いので、アイテムボックスから雷の杖を出して、片っ端から気絶させて行った。


とどめをキラービーとゴブリン達に任せて、素材の収納に勤しむ。


「そろそろ終わりが見えてきたなぁ」


残りのモンスターの数が減ってきて、追加で現れなくなったので、もう終わりだろうと思った。


「ですねぇ」

ルイも同意しながら相変わらず戦っている。


「クアアアア!」

袈裟懸けは走り回って残り少なくなった敵を殲滅し始めた。

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