第六章 河童


(ショートホラー)【実話】


「河童がいたんよ!」


田舎に住む叔母が言った。

叔母の家は本当に田舎にあり、トイレが外にあります。冬の寒い夜。離れにあるトイレに行くと風も吹いていないのに裸電球がユラ~リユラリ揺れていた。

田舎のトイレですからね、水洗ではなく、汲み取り式のぼっとんトイレ。電球もチカチカしている。

フッと視線を感じ、便器の中を覗くと、何者かと目があった。


「あれ、河童やろ!!頭、禿げてたし!」


違うと思うぞ、叔母さん。

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