第7話 萌絵ちゃんの話
何の手がかりもなかったので、翌日萌絵ちゃんとやらの様子をうかがう事にした。
彼女は俺達とは別のクラスだ。
だから放課に、廊下から教室の内部をのぞき込んで様子を見ることになった。
見る限り、特におかしなところはない。
が、他の女子生徒と、深刻な顔で話しあっている。
聞こえてくるのは「先生がどうのこうの」とか。
そこに、通りかかったらしいクソ教師腎内。
廊下から萌絵ちゃんに話しかけていた。
「よう、萌絵。例の件考えてくれたか?」
呼び捨てかよ。しかも下の名前で。
「いえ、その」
「俺は気長に待つつもりだけど、断る時は言ってくれよな。色々準備があるからさ」
そう言われた萌絵ちゃんは、顔を青ざめさせている。
腎内が何か彼女の都合の悪い事実を握っている、というのは間違いなさそうだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます