返事


「伊月くん、気持ちは嬉しいよ。私も伊月くんのことが好き。

でもそれは、貴方が思ってるようなものじゃなくて、友達としてなの。


だから、受け入れられない。ごめんなさい」


彼女は申し訳なさそうに目を伏せ、更に言葉を紡ぎだす。

「それに今まで黙っててごめん。私は暁夜くんともう付き合ってる」

「知ってる」

反射的にそう言ってしまった。知らなかった、ということも出来たがやはり自分に嘘はつけない。


「嘘……」

彼女は顔を真っ赤にしてそう呟いた。

その恥ずかしがり方も、可愛いと思ってしまう。


そんな会話をしていると、急にドアが開いた。

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