第61話 負け戦

 次に、惑星ガン鉄かセントラルどっちを攻め落とすべきかの会議が開かれました。

 何故、セントラルが候補に入るのかと言うと、名医が、古今東西の中心に位置する惑星の事をガン鉄第2惑星と言っていたからです。敵は、全ての惑星を支配する為の拠点として中心部にある惑星を押さえたと予想できます。ですが、人質の救出を優先するなら、ガン鉄へ向かった方が良いです。

 会議の結果、人質優先と言う意見が多かったので、惑星ガン鉄へ向かう事が決定しました。


 燦々と照りつける太陽に乾いた大地の様な場所で戦っていました。筒型の宇宙船が5つほどあります。

一方は、見覚えがある仲間達で、太陽で光が反射して様々な色で光輝く敵と戦っています。

攻撃は敵の体に当たっているのに、まるで攻撃が効いていない様です💦

 逆に攻撃をしている者の方がダメージを受けています。まるで、攻撃を跳ね返されたかの様に武器がすっぽぬて後ろへ飛んだり、腕を強く叩かれたかの様に武器を手前に落とした者もいました。その者達は、為す術はなく敵に殺されてしまいました。


 その一方、クリードの火のエレメントを極限まで高めたバーストモード、僕は、紅い火虎モードで奮戦していました。敵はどんどん押し寄せてくるが、10分もしない内に体力が尽きたのか両者、紅い輝きが失われてしまいました💦

 そんな大苦戦の中で大活躍しているのは、この2名だけです。硬いボディを糸も簡単に切り裂いているのは、ラルゴとヒョウガです。ハヤトも大奮闘しているんだけど、何度も斬りつけていき、やっと倒せた感じです。それ以外の者は、残念ながら、敵に大ダメージを与える事が出来ませんでした。武器すら持てなくなって殺されてしまったり、空を翔べる者は戦意を失った様子です。苦悶の表情をしながら上空待機していたエデンへ入って行きました。大敗してしまった戦でした。


 レオンは、ベッドから飛び起きました。酷く汗をかいていて、時間はまだ真夜中の様です。

 今の光景は、鮮明に覚えている。だが、ここはいつも寝ている寝室で、怪我をしていないので予知夢だ💦

会議が終わった後に観たので、このまま行くとストーン族の故郷、襲撃策戦は、敗北確実だ…


 そうだ!前々から試そうとしていてすっかり忘れていた鉱石で試し切りをしよう!そして皆が、必要な力の使い方を覚えてくれれば、勝てる可能性はある。

惑星ホリホリを取り戻した時、旅立つ直前に依頼していた硬い鉱石を貰いに行こう。

 とりあえず、ゆっくりで良いからどんどん貯めといてと依頼していたので、きっと沢山あるはずだ。

その後は、燦々と太陽が降り注ぐ大地に慣れる為にも皆が降り立てて暑さもある、亜熱帯の鬼ヶ島へ向かおう!修行の地として利用して、少しでも暑さに慣れる為と鉱石砕き修行を決意しました。


 次の日の朝、レオンが向かったのは、惑星ホリホリです。てっきり、戦いに行くと思っていたらしく、全員、気が抜けた顔をしています。予知夢の事は誰にも伝えていません。

『おい、行くのはてっきり惑星ガン鉄だと思っていたが、何故ここだ?』

『ヒョウガには、全く必要ないけど、やっぱり硬いものを試し切りしてとこうと思ってる。』

『なんだ、まだコツ掴んでなかったのか!?』

『今までの戦いを見る限り、ヒョウガとハヤト以外は、念のための試しが必要な気がしてるんだ。その間は、バカンスでもしてる?』

『王子、私はまだ、完璧に習得したとは思っていません💦』

『仕方ねーえから、手本ぐらいにはなってやるぜ。見て覚えろよ!』

『この鉱石割れなかったら、確実に足手まといになっちゃうからね、試しは絶対に必要なんだ。』

『俺たちは、足手まといになんかなんねーえ!』

『そうだ、俺達はやくただずじゃねぇ!』

『よし、やってやるぞ!』

『ああ、速攻で岩砕き終わらせてやる!』

『足手まといなんて言わせないよ!』

皆はやる気満々になったので狙い通りです。想定よりも大量の鉱石を獲得しました。



  



 



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る