第66話 恋の話 九
その日は何だかんだで、2月になった。
その間、僕が平沢さんとプラネタリウムに行く約束をしてから今まで、僕は哲学の研究を一生懸命頑張った。もちろんであるが学問の研究というのは簡単なものではない。僕は文献の意味や解釈の方法が分からなかったり、良いアイデアが浮かばなかったりして大変な
思いをしたりしたことは何度もある。でもその度に、僕は哲学への「愛」でそれを乗り越えてきた。
しかし、今はそれだけではない。もちろん哲学への「愛」は今まで以上に深まっている。でも今の僕には平沢さんがいる。
『こんな時、平沢さんなら自分の研究を頑張るんだろうな。
僕も負けないようにしないといけない。そして、また平沢さんと一緒にお互いの研究について話せたらいいな。』
僕の平沢さんへの「愛」は哲学と同じくらい、僕の中で高まっている、と言ったら大げさか。
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