第30話 宇宙の話 三

 それに梶野先輩は冬であるにも関わらず肌の色は黒く日に焼けている感がある。本当に「スポーツができそう」なタイプで、僕とは全く違うタイプだ。

 また「スキーやスノーボードをしている。」と先輩に言われたらそのまま納得してしまいそうな、先輩はそんな雰囲気を醸し出していた。

 また、僕が平沢さんを「美宇ちゃん」と呼ぶ先輩に少しジェラシーを覚えながらそう考えていると、先輩の方から自己紹介があった。

 「俺は、梶野大(かじのだい)。よろしくな!

 で、君は?」

「僕は中野心と言います。」

 「おう、心くんか~!」

そう言って梶野先輩は大きく笑う。梶野先輩は見た所明るそうな雰囲気だが強い目力があり、例えば野球の試合など真剣勝負になった時の先輩は恐そうだ…僕はそんなことも一瞬思う。

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