第24話 プロローグ 二十四

 「痛っ…。」

すると今度は彼女の方が駆け寄ってきて、

「大丈夫ですか?」

と僕は声をかけられる。

 その時僕は、2度もつまずいて恥ずかしいの何の、情けないの何ので早くその場から立ち去りたくなった。

 「大丈夫です。僕のことはお構いなく…。」

そう彼女に言った僕はそこで自分のトートバッグが地面に落ち、中身の本が散乱していることに気づく。

 そして僕が地面に落ちた本の束を拾おうとすると…。

 「あの―、すみません。」

「…はい。」

「心身問題に興味がおありなのですか?」

 彼女の方から声をかけられた。

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