第19話 プロローグ 十九

 ただ、そんな僕もある程度の見た目に対する意識はあるようで、僕は普段の通学の際リュックは使用せずトートバッグを使用していた。それでおしゃれになるというものではないが、「リュックで通学」となると完全にオタクの格好になってしまいそうで、それだけは自分の中で避けたかったのだ。(これは、どうでもいいこだわりかもしれないが。)

 ただ、僕はそのトートバッグの中にいつでも自分の好きな本が読めるように哲学書などの本をぎゅうぎゅうに詰め込んでいた。まあそれだけで、僕はおしゃれからはかけ離れている。でも、僕はそんな本の香りが大好きなので全然苦にならない。…やっぱり僕はおしゃれには向いていない。あと重い本をずっと持ち続けるのも僕は平気になっていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る