魔法使いゼミナール


最近の魔法使いには

魔が足りない

特にラノベ界隈では

そのことについてわたしは憤りを感じていた

全然わかっていない

あいつら全然わかってない

魔法使いゼミナールの院長としてわたしは断固たる経営方針を打ち出す必要があった

入学式で述べた

諸君

諸君らにはこれからこの学園でじっくりと魔について勉強をしてもらう

そして一人前の魔法使いとなって人間界に降臨するのだ

まず手始めに

院長であるわたしから生きた猿の皮を剥ぎ煮詰める実演をする

「そんなの残酷ですう〜」

女生徒の一人が舌足らずの声で言った

「ふええ」

他の生徒も泣き出した

………お前らもうみんな田舎に帰れ

そう思った

だが既に受講料は振り込まれていた

どうせこいつらは卒業して、アニメに出て、フィギュア化され、精液をプール一杯分ぐらい絞り取ったらそれで用済みなのだ


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