異世界転生された世界
アイスティー
異世界転生してきた少女
「おばちゃん、これ今日の宿代ね」
「はいよ! 今日は何時頃に帰ってくるんだい?」
「うーん………多分七時辺りになると思います」
「そうかい、それじゃ行ってらっしゃい!」
宿屋のおばちゃんに見送られて宿を出るとすぐそこに肩にかかる程度の長さをした黒髪の少女がいた。
「おはようございます! 今日もいい天気ですね!」
「おはよう、準備は万端みたいだな……それじゃ行くか」
この
さて、自己紹介が遅れてしまったな。朝日の隣を歩く茶髪の男こそこの俺、ナフト=ムーナである。かつては勇者として名を馳せたがそれは一年前の話、現在勇者の称号を思うがままにしているのは一般女子高校生(本人談)の朝日である。
朝日は出会ってから色々と俺の
例えばの話をしよう、もし朝日が我儘に
さて、話は変わり今は宿から歩いたところにある小さな村へ向かっている。昔お世話になった高名な賢者からお呼びがかかっているのだ。現勇者だけでなくお前も来いと。お世話になった人から呼ばれたのだから当然行くのだがどうも凄く嫌な予感がしてならない。杞憂に終わるのならいいんだが………。
「あっ! ナフトさん! アレがその村じゃないですか!? ひゃ〜ホントにゲームとか漫画みたい〜!」
「ゲームとか漫画がどんな物かは知らないが確かにアレが目的の村だな、はしゃぐのもいいが賢者はすっっっごい怖いからな? 無闇に怒らせないように気をつけろよ」
「…………私急にお腹痛くなってきたから先行ってて下さい、大丈夫です、すぐ行くんで」
「安心しろ、トイレなら村にちゃんとある、ほら行くぞ」
「い〜〜や〜〜で〜〜す〜〜!」
そう言ってしゃがみ込んだ朝日を半ば強引に引っ張りながら俺は村へ入った。
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