童唄
黒猫亭
童唄
とまり きき みて とおりゃんせ
不通 行く手 鬼が待つ
童 道行く 笑いんし
般若 赤子 九十九折
獣が道行く あけなんせ
逆子は木に成る 誰の為?
鶴亀滑る 笑い声
鬼 鬼 鬼は往くよ
笑えや笑え 邪が鳴くぞ
鵺が喰ろうた 虎鶫
囃子で踊れや 化け猫共
好い 酔い 宵 茶壺の歯が鳴る
底抜け 穴抜け とおりゃんせ
鬼が道行く とおりゃんせ
悪い子だあれ 後ろの正面
けらけら女が 指差すぞ
鶴は千年 亀は万年 針供養
鵺 縫え 縫う 芥子坊主
雷
業ぞ笑えば 鬼が嗤う
ちゅう ちゅう ちゅう
鼠が転げて とっぴんしゃん
呵々と笑って 天神通る
背負うた赤子 木偶の坊
粋ぞ 善い 好い 七つ子 何処ぞ
殻 から 伽藍
往きぞ 酔い 宵
空 殻 からん とと様 納めた
からころ からころ 還りは
とおりゃんせ とおりゃんせ
童唄 黒猫亭 @kuronekotonocturne
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます