童唄

黒猫亭

童唄

とまり きき みて とおりゃんせ

不通 行く手 鬼が待つ

童 道行く 笑いんし

般若 赤子 九十九折

獣が道行く あけなんせ

逆子は木に成る 誰の為?


鶴亀滑る 笑い声

鬼 鬼 鬼は往くよ


笑えや笑え 邪が鳴くぞ

鵺が喰ろうた 虎鶫

囃子で踊れや 化け猫共

好い 酔い 宵 茶壺の歯が鳴る

底抜け 穴抜け とおりゃんせ

鬼が道行く とおりゃんせ


悪い子だあれ 後ろの正面

けらけら女が 指差すぞ

鶴は千年 亀は万年 針供養

鵺 縫え 縫う 芥子坊主


らいごう鳴るぞ

業ぞ笑えば 鬼が嗤う


ちゅう ちゅう ちゅう

鼠が転げて とっぴんしゃん

呵々と笑って 天神通る

背負うた赤子 木偶の坊


粋ぞ 善い 好い 七つ子 何処ぞ

殻 から 伽藍 たま呼ばい


往きぞ 酔い 宵 ふだ取った

空 殻 からん とと様 納めた


からころ からころ 還りは孤者異こわい

とおりゃんせ とおりゃんせ

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童唄 黒猫亭 @kuronekotonocturne

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