第19話夜行さん
夜行さんは、それを見て激怒した
憤怒、嫉妬、弊害、だから、だから人間は嫌いなんだ
人間、人間、ああ、人間
彼は本能的に人間が嫌いだそれに理由をつけてるに過ぎない
だけれどーー
それでも、かれはきれる
怒ってしまう
許せない、と叫んでいる無茶苦茶に、暴れたい衝動を抑える
ーーどうか、同か俺が倒されることで、この娘をこの娘の心をへし折ることができますようにと
天に向かって呪詛をはく
吐いた呪詛は自分に返ってくるというだが、づどうせ、夜行さんは死ぬのだ
裂ぱくの気合をかけた矢は、夜行さんの心臓を貫いた
出もーーただし、死ねない
死ぬわけにいかないのだ、まだ、、まだ、死ぬわけにはいかない真蛸の娘の心を折れていない
だからくたばるわけにはいかない、行くわけないのだ
「、、、、許せない」
許せない、許せないだからーーー倒してやる、、、、お前を倒してやる
「倒す、殺す、お前だけをーーお前だけを」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
断末魔とも雄たけびともつかない悲鳴が絶叫が響き渡る
心臓に響く、血の涙
明るい血液
「許さんぞ、許してなるものか、お前だけは許さない、許せない、田形が人間のくせに、心臓が見にくい、脳が見にくい、お前という存在自体が醜い
醜い、お前の爪が醜い、足が醜い、、、その髪の先が醜い
醜く手仕方ないのに、なんで生きてる
醜い、息をするな、醜い目で物を見るな、醜い感情で醜く動くな
ーーああ、ああ、ああ醜いなんて、、、、なんて、、、、、醜い生物なんだ
お前は」
堪えないーー特に響かない
響くわけない彼女はもう取り戻した己を失ったものをだから
裂ぱくの樹青は二度も必要ないーーー一撃それで十分だ
ただの一撃ーーーそれだけで、お前はくたばるー―夜行さんは地に落ちる
「なんてなんて醜いやつーーお前の吐息が、、、、吐息が、、、、、と、、、、」
ーー人間嫌いの怪物ー―夜行さんはこの日、ついにくたばったのである
彼が最も嫌う人間の手で
主をなくした首なし馬が、、、報復にけろうとしてくる
「遅い」
その目は雄弁に語っている
なぜよけるーー醜いもののくせに、お前は醜いくせに
女子からしたら結構ひどい言葉なのだが今の彼女には響かない
響くわけばない、この声がこのハートがそんなものに、負けるはずがないと知っているからだ
信じているからだ
だから負けるわけがない
ーー信じればすべてがかなうなんてさすがにないと知っている
知ってはいるがかといって負けるとも思っていない
そうだ今日は、今日だけは敗けるわけにはいかないのだ
だからーーだからーーー負けないし負けるわがない
知っているのだから
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