姥捨山の話、深いですよね。
僕は半年前、岩手県の『デンダラ野』と呼ばれる場所に行ってきました。
　驚いたことに、そこには畑の中に粗末な藁葺きの掘立小屋が一つポツンとあるだけでした。

デンダラ野の畑からは川沿いに林道の坂が続いていて、
その林道の隙間から川を挟んで村の民家が見下ろせるんです。
デンダラ野の集落跡は、江戸時代、
飢饉によって食いぶちに困った村人達が村の老人を川の向こう側のあの世に追いやった場所のようです。
デンダラ野に追いやられた老人達は、村人達から死んだ者として扱われていた一方で、労働力として必要な時には一時的に村に手伝いに帰っていたそうです。
デンダラ野を見に行って僕は思いました。
あの世は、現存するんだなと。
日本人の死生観をよくあらわした場所だなと思いました。
デンダラ野については、
僕の作品
『りけじょ！のシュールな冒険　死後の意識編』
の中で扱っていますので、よかったら是非読んでいただけると嬉しいです😊