もしも

Kabocha

プロローグ


あなたはこの言葉を信じますか。

私は信じません。


「ねぇ、もしも私が、s…」

「そんなこと言わないで!!余命宣告されても生き延びた人も沢山いるでしょ!」

早苗さなえ…。ごめん…ごめんね…。」

そう泣きながら謝る友人を見て、私はどうすることもできなかった。


「早苗……ちょっと、話したいことがあるの…。」

彩芽あやめからそう言われたのは1週間前。

「何…??」

「実は私…胃癌で…余命半年なの……。」

言葉がなかった。高校2年生で彩芽の人生は終わってしまうのか。でも、それと同時に、絶対に希望を持とうと思った。


彩芽…絶対治るよ

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