他力本願の女性は幸せにはなれないのですか

一ノ瀬 彩音

第1話 幸せになるためには①

私事、水谷智恵子ミズタニチエコ

年齢25歳で職業OLです。


私は幸せになるためにはどうしたらいいのかを

考えているのです。


どうしてそういう事を考えているのかと言うと、

私の周りは結婚して幸せを掴んでいるからです。


そのためにどうすればいいのかを考えているの

ですけど、なかなか思い付きません。


実は私、25歳ですけれど、恋愛というのも

まったくした事がなくて異性とのお付き合いも

一切した事がないです。


彼氏いない歴25年。


とても寂しい人生を送っているのも認めます。


そんな私も幸せを手に入れたいのでどうしようかなって

感じですけど、頭の中で考えても意味がないです。


そこで私は友人である浅原梢アサハラコズエ

ご連絡しようかと思います。


今、私は自宅に居まして、自室に居るのですが、

幸せになる事ばかり考えてています。


お仕事はお休みなので問題ありません。


テーブルの上に置いてあるスマホを手に取ると、

私は梢にご連絡します。


梢が電話に出ると私はお話を始める。


お話する中で私は雑談から入ると、相談したい事が

あると言って伝えると相談に乗ってくれるそうです。


私は電話を切るとスマホをデーブルの上に置いて

お出かけする準備をします。


何処にお出かけするかというと、梢の家です。


梢の家は私の住んでいる所から近いので

歩いていける距離です。


私はお出かけする準備が終わると、自室から出て

玄関で靴を履くと玄関扉を開けて外に出ます。


「今日は晴れてていい気持ちね」


私は鍵をかけると梢の家に向かいます。


歩きながら幸せの事を考えているのですが、

やっぱり思い付きません。


恋愛経験ゼロの私が考えても意味なさそうです。


梢の家に着くと私はチャイムを鳴らすと、梢が

玄関扉を開けて出てくるのです。


「梢、来たよ」


「待ってたよ、さっ、上がって」


「うん」


私は中へ入ると玄関で靴を脱いで上がると、

梢に案内されてリビングに行くのです。


「適当に座って」


「うん」


リビングにはテーブルと椅子がございまして、

他にもソファーや家電製品が置いてあるのですが、

何処に座ろうかなって思っているのですが、

テーブルと椅子がある椅子に座る事にします。


梢は私の目の前に座ってきちんとお話を聞いてくれる

状態でございます。


「で、智恵子、相談って何なの?」


「幸せになりたいの、教えて」


「どうして幸せになりたいの?」


「私の周りでは結婚している人がいて

幸せそうだなって」


「そういう事ね」


「うん」


「幸せかぁ~」


「梢も幸せそうだね」


「どうして?」


「結婚しているじゃないの」


「まぁ、そうね」


「今は幸せなの?」


「もちろん幸せよ」


梢の顔を見ていると本当に幸せそうな感じがします。


私は本当にそれが羨ましくてしょうがありません。


「お願いがあるの、私のために異性を紹介してくれない」


「紹介するのは構わないけど、あんまり他力本願はやめた方がいいよ」


「どうしてなの?」


「そういう人って環境のせいにしたり、人のせいにしたり、

出会いがないせいにしたりして幸せは掴めないよ」


「後は他の理由をつけてね」


「そうなんだ」


「智恵子も結婚相談所に行って相談するといいよ」


「そうするね」


「その方がきっと私が紹介するより素敵な人が

見つかるよ」


「うん」


「それに結婚相談所で働いている人はプロだからね」


「なるほどね」


「じゃあ、頑張ってね、応援しているからね」


「うん、ありがとう」


私は梢とのお話が終わると椅子から立ち上がって

玄関に行くのですが、梢から声をかけられるのです。


「そういえば、梢ってまだ初めてよね?」


「うん、そうだけど、それがどうかしたの?」


「何でもないよ」


「うん」


「じゃあ、帰るね」


「またね」


私は玄関で靴を履くと玄関扉を開けて外へ出ます。


梢にも相談できたし、結婚相談所に行けばなんとか

なりそうな気がします。


私は自宅に帰るため歩いているのですけど、

いきなり後ろから誰かに襲われるのです。


意識を失った私はどうなってしまうのでしょうか。

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