第33話 国鉄のままならどうなっていたのだろうか?

 さて、ここで一つ空虚な妄想をしてみよう。

 国鉄民営化がなされず、JRが存在せずにJNRのままならばどうなっていたか。

 まず、北海道にはいまだに細かく鉄道網が張り巡らされていただろう。そして、必要な路線は残り、東京の富が地方の鉄道意地に使われていて、高規格化されていたかもしれない。

 しかしながら、当然デメリットもある。

 まず都市部の不満がたまる。

 そしてストロー効果が今よりも激しかったかもしれない。

 何よりも、もっと恐るべきことが考えられる。


























 労組のストが起こるたびに、鉄道会社と日本の誇るサラリーマンの戦争が起きていただろう。



          了

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