これまでのことをひとつひとつ

たいら

Google検索がひどい

 生まれてこの方というか、厳密に言えば自分では意識しようがないことにせよ生まれる前から続いているような数々のことのせいで、自分にはどうしようもなかったようなことのせいで、自分の感情が苦しめられているのは分かるものの、どこから書いていいのか当然分からなくて、今までも書こうとしては形にならなかったので、思いつくことから書きとめていきたいです。

 苦しいままなのが理不尽でしかないとは思うようになっているので。


 そんなことですが、ずっと頭の中を占め続けているたくさんのことを同じような体験をしている人はいないのか、とインターネットを検索します。

 よくします。当然のようですが、よくします。

 そしてまあおそらく他のかたから見ればそんなの当然と言えば当然でしょうが、何も出てきません。それでもどこに理解を求め話しても絶対にそれはなくて、だからこそ検索せずにはいられない日々を続けてきました。他人から見ればただの徒労であろうとも。


 でもここのところで急にGoogleの検索結果があまりにひどいことになっているのに、今更なのかもしれませんが改めて気づかされました。


 何が酷いかというと、自分の頭の中を占めている許せない物事のうちのひとつに過ぎないことを(とはいえ、ひとつひとつがあまりに巨大で押しつぶされそうになっているのでひとつだからといって、少なくとも自分にとってはけして小さいものではないですが)とりあえずひとつ例にとってみますが、「出産 惨め 病院の扱い 憎い」と検索すると、Google検索では、「惨め 憎い」に取り消し線が引かれて、宣伝に長けた病院の、出産への憧れ醸成などというタイトルの記事を結果に出して来ます。


 苦しみの感情に慣れることはなくいつまでも新鮮なままで抉られたような状態のまま心の中にある感覚でずっといますが、苦しむ生活にはそれなりに慣れないとここまで生きて来られませんでした。

 ですから、インターネットの検索結果に絶望させられることにも慣らされてもいるのですが、それでも「惨め 憎い」と検索している者に対して、憧れ醸成という病院の宣伝記事だとかそのほかにも病院での分娩のご案内などを出してくることには絶望と共に呆れと、そしてもしまだこの苦しみの感情に生活として慣れてはいない状態でこんな検索結果を見せられたらもっと衝動的な感情にされていただろうとも思わされました。

 数年前まではそれでも個人のブログなどを検索結果に出して来てはいた気がします。つまり数年どころではないくらいにはずっと検索をし続けているということですが。そしてそのどれもが出産や病院での体験自体は何も大きい問題にはしておられない内容で、今まで自分のような気持ちを抱えている文章には一切出会えたことがありません。(だからこそこれを今まで書けなかったし、それでもあまりにないので今書いている理由でもあります)

 それでも数年まえまでは、この語句を検索している者に対して、病院の宣伝や、これからのことを希望に満ち案内する病院のサイトしか出さないような状況ではなかったと記憶します。


 ついでに「惨めな出産」で検索すると2020年令和二年現在のGoogle検索はページの下の方に

「惨めな出産に関連する検索キーワード

赤ちゃん産まれるの楽しみ

赤ちゃん 楽しみすぎる

赤ちゃん に 会える の が 楽しみ

子供が生まれた瞬間 父親

新生児 の 時に しか できない こと

出産 楽しみじゃない

子供が生まれた時の気持ち 父親

赤ちゃん 楽しみ 夫

出産 喜び」

 と出して来ます。

「惨めな出産」で検索している者に対してです。辛うじて関連しているキーワードが「楽しみじゃない」くらいしか見つけられませんし、それも結果ではなくて事前の話しか予感させません。結果で傷ついて検索しているのであって、それはそれで残酷ではありますが機械検索でしかないので諦めるとしても、他のキーワードの出し方が最早壮絶なほどです。言葉を失います。

 それでも上に書いた検索で、「惨め」と「憎い」に打ち消し線を付けて病院の宣伝を上位に出してくるよりはましなのかもしれません。

 いや、やはりどちらもあまりに酷いです。


 上に書いたようなことも実際体験したことですが、それらに全く限らず生まれる場所を選べなかっただけのことで受け続けて来た仕打ちだとかそれが今まで自分にどう続いてきたかも、すべて何も無かったことにされたくないです。

 そして整理もできたらいいですし書くことが自分にとって何かになったらいい、と思って書いています。


 とりあえず、Google検索がひどすぎる。近年とみに酷くなってきていることを改めて確認しました。という文章にしておきます。


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