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  • キー子への応援コメント

     宿題をやってこないくせに他人のを写して期限通りに提出する奴、傍から見るとすごくムカつくんですよね(笑) 表現が複数箇所で似ているとか筆跡に迷いがないとかの不手際があるのですから、教師だってちょっとは察しても良さそうなものですが。
     あの場面で主人公が噛み締める悔しさには、学生時代を思い出して非常に共感しました。

     孤独な主人公の前に自分とそっくりな存在が現れて一番の友人になる、しかも彼女はつらいことを肩代わりしてくれて……という筋書きが『たべてあげる』という絵本に似ていたので、そのイメージに引っ張られて勝手にホラー展開を予想していましたが、全然違った結末で安心しました。
     ただ、率直に申し上げると、この結末なら、キー子が主人公の問題を肩代わりして乗り越える場面について(直接的とは言わないまでも)具体的な描写がないと、作品としてのメッセージが説得力に欠ける気がしました。
     また、結局この話を通して主人公が得たものは何だったのか、というのも気になります。人が宿題のことで教師にねちねち叱られていることを嘲笑して、同じ班になったら露骨に嫌な顔をして、自分達が食べるソーセージの代金も出さず、そのくせちょっとしたきっかけで急に態度を変えて近寄ってくるような連中と友達になってクラスの中心人物になることが、主人公の望みだったのか……。作者様に対して言うことでもありませんが、どうもそうは思えないんですよね。もしかすると、すべてが主人公の先入観や被害妄想で、キー子との関係を通じて、実際のところは「皆さんいい方ばかり」なことに主人公が気づいていく、という筋書きを意図されたのかもしれませんが、率直なところ、あまりそんなふうには読めませんでした。

     以下、お節介かもしれませんが、細かいところで気になった箇所に触れさせてください。失礼かとは思いましたが、文字数を抑えるため、修正案を→「 」で提示させていただきます。
    (一)
    ・「時間割は昨日確認してスクールバックに教科書を入れておいた」→「スクールバッグ」。英語のつづり的にはバッグだろうと思います。
    ・「いうまでも無く、宿題を写さしてくれる友人はいない」→「写させてくれる」。「写さす」と言わないこともないようですが、紙の辞書には載っていないので、口語的なくだけた表現だと思います。
    ・「一番にそのプリントをスクールバックにしまってから、三時間キー子と課題をしたり、明日の学校の準備をした」。ここも「バッグ」です。
    (二)
    ・「さすがにキー子のご飯を用意しないのは心が詰まったため、さいきんはきちんと自分の分をキー子と半分こして食べている」。ここは意図的にそうしたのかもしれませんが、「心が詰まる」は耳慣れない表現だったので、一応。 Google で検索してみたのですが、「心が詰まる」という用例はなく、代わりに「胸が詰まる思い」がヒットしました。
    ・「確かに、おなかはすいていた」。この部分、改行されているのに先頭に1マスのスペースがないのが気になりました。

     長文失礼しました。

    作者からの返信

     コメントありがとうございます!

     実はこの作品についてコメントをいただいたと気がついた時、思わず「げっ」と漏れてしまいました。(笑)
     と言いますのも、作者自身、この作品についてはかねがね、推敲が足りないと感じておりました。書き上げて何度か見返すだけでもういいやってアップしたのですが、後で見直したときに「これじゃダメだな」と感じました。ですが、「誰にも読まれないしいっかー」と放置してしまっていたのです。
     ですからあじさいさんには読んでいただいたことに対する感謝と共に、作者ですら満足していない駄文を読ませてしまったことを謝罪しなければなりません。

     ですが、謝罪なんてされても迷惑でしょうから、2つ、お伝えいたします。

     1つ目ですが、今作のモチーフは「等身大の思春期」です。それを少し特殊な境遇にある「貴那」という女の子から描こうと思いました。また、「貴那」と「キー子」の二人のキャラクターの中心には、「憧れ」という感情を設定しました。

     2つ目ですが、本作において、上記2つを描くのに作者は失敗しております。なぜ失敗しているのかというのは、私の創作における心がけにまつわることなので省略させていただきますが、とにかく、それらの心がけに基づく表現が、上手くなされていないということです。

     ですから伝わりにくい、わかりにくいと感じたあじさいさんの感想はごもっともだと思います。
     しかしながら、誤解されないように強調しておきたいのは、私はこの作品を適当に書いたわけではございません。真剣に「貴那」という少女を描きました。本作は、私にとって大切な作品の一つです。それだけはご理解いただけると幸いです。

     誤字等の指摘は自分では気が付かないので本当にありがたいです! 修正いたします。
     ところで、「宿題、写さして!」というのは方言なんですかね? 何の違和感もなく、普通に使っていたので、勉強になりました!

     また読んでください!
     ……書き直しはいつになるかわかりませんが……。