ウォルド09



 やれやれ。

 今回は、ある意味ひどい目にあった。

 自業自得だけどな。


 体調管理には気を付けていたつもりだったんだけどな。


 気を抜いたら、落ちていた。


 イツハとミュセにはずいぶん心配をかけちまった。


 弱ってるときはろくでもねーこと考えるって聞いた事あるが、本当にそうだ。


 これ以上ないくらい、実感した。


 まさか、この俺が人前で弱音を吐くなんて。


 でも、少しだけ胸がすっきりしたような気がする。


 二度病気でぶったおれるなんざごめん被るが、それでも……。


 昔、熱を出したと時の事を思い出した。


 母さんと父さんに心配かけて、すごく申し訳なかったけど、でも悪い気はしなかった。


 二人とも一生懸命に看病してくれて、ずっとそばにいてくれて。


 なんでそんな事思い出したんだろうな。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る