ウォルド07



 今回は、イツハもミュセも危険な目にあった。二人を巻き込んだのは、まぎれもなく俺のせいだ。


 だから、一緒にいるべきではないと思う。


 けれど、さすがに今すぐ手をはなすべきではない事ぐらいは分かっている。


 俺には巻き込んだ責任があるからだ。


 なんとかして、二人を安心できる場所まで連れて行かなければならない。


 しかし、どんな事をする時もやはり大罪人としての立場が邪魔をしてくる。


 この世界は理不尽だ。


 俺の友人だって、何も悪い事していないのに。


 なんで良い奴が、辛い目に合わなくちゃいけないんだろうな。


 俺の命で全部解決するくらい優しいなら、まだ救いがあるんだが。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る