ウォルド06



 いつかはこういう事もあると思っていた。


 おそらく追っ手の巡回ルートとかちあったのだろう。


 俺達はまたたく間にかこまれた。


 戦える人間が一人しかいない状況で、言葉は悪いがお荷物が二人。


 これほど悪い状況に放り込まれたことがあるのか。


 友人が天使の元に連れていかれた時。

 あれ以上悪い事なんてもう起こらないと思ってたんだがな。


 なんとかして打開策を練らなければならない。


 イツハもミュセも、せめて護身術くらいは使えてたら違うんだが。


 そうこう言ってるうちに、イツハ達が兵士達とやりあってた。


 まったく大人しくしないな。


 呆れつつも、ひやひやしていた。


 あいつらが怪我したら、俺は自制できる気がしない。


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