警察の拷問は続く

「なあ、正直に言えや!盗んだんやろ!」

「だから何を?」

「ふざけるな!お前、警察を舐めてんのか!」

私の頭蓋よりもでっかい拳がテーブルを叩く

「だから何を」

「おい!お前の姉貴って、何か左翼か何かか?」

「すみません・・・」

妹が萎縮している

「おい!お前!妹にこんなに迷惑かけてるのに何とも思わんのか!」

「妹に迷惑かけてるのはそっちだろ!」

今度は椅子を蹴飛ばされた。

ひっくり返る私

・・・・・・・・・・・・と、その時、近くに魔の気配が

どうやら、魔物が出現したらしい

「おい!いきなり黙りこくって、黙秘権か?」

警官が怒った笑い顔で私を見下ろす

小さい犬・・・元が野良犬だったらしいそれは、全長10メートルのケルベロスに変化していた。

そいつが警察を攻撃する


ドカーン

建物がメチャクチャ揺れる

窓ガラスが全部吹っ飛ぶ

グオオオオオオオオオオオオアオと犬の吠える声

「わあっ!」

「ひえええ」

「110番だ110番!」

「自衛隊に連絡しろ!」

次の瞬間、照明が切れる、グリーンの非常灯が辺りを照らす


グオオオオオアオオオン

落ちた屋根から妖怪が見える

化物キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! なんて言ってる場合じゃない

一撃で警察の建物が4階から上が吹っ飛んで隣のビルやら何やらを押しつぶしてる

私は魔力で手錠を外す

麻衣は・・・ロッカーの下敷になっていた

「麻衣!逃げるわよ!」

ロッカーを押し上げて麻衣を助け出す

「え?でもオネーチャン逃げると犯罪だよ!私も同罪になるし」

なんて頭が硬いのこいつ

「どあほ!逃げないと死ぬぞ!お前なこんなところで死にたいか!」

「でも逃がすと容疑者逃亡補助罪に!」

「この状態でそんなこと言ってる場合か!非常事態だ!」

ノロノロと立ち上がる妹

そう言ってる間にも妖怪はそこイラの建物を破壊しまくる。

「早く!」

ようやく妹が鍵を外す

階段は、崩れて降りられない

「非常階段に行け!」

非常階段にで下に降りようとするが、留めの金具が外れてゆるゆるだ

おっかなびっくり、それに地面はまたゆれる、

腰を抜かした妹を抱いて空を飛ぶ

「キャアッ!」

「落ち着け!騒ぐな」

私は静かにアスファルトの上に着地する


「麻衣!アンタの言ってやつはこれだ!」

私は胸の前で魔法陣を出す

「勇者久美子が願い奉る!いでよ!我が魂の剣!ソードオブジャスティス!」

私の周りに魔法陣が展開し、無数の光の剣が現れる

「ユケーーーーーーッ」

無数の剣が妖怪目指して飛ぶ

剣は魔物を貫き、魔物を倒す。

魔物は黒い霧を吐きながら、消えていった。


「言いたいことがあるなら勝手に言ってろ!

よこせと言うなら死を賭した努力をしろ!

警察権力をちらつかせてなんでもクレクレ言うたらハイハイと言うことを聞いてもらえると思ったら大間違いだ!」

妹に手を伸ばして言う

「アンタは私の妹だ。世界を敵にしても、麻衣を守る!」







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