欲浴
@human_love_dog
第1話
日曜日 はぁ〜…私、山下咲良はスマホの電源を落とし、手帳型のケースの蓋を閉じた。
今までTwitterをしていた、ある動物を擬人化したアニメのキャラクターになりきって話をするアカウントで話をしていた。
最初は皆優しいなとか思っていたけどやはり、リアルとは変わらなかった…画面の向こうでは私の同じ生身の人間なのだから…
私がそのようなアカウントで話すのは理由がある、私は3ヶ月前2年続いた恋人と別れたからだ、高校に入学した時に好きになって付き合い初めて私は幸せの絶頂だったのに…
自室のベットの上で別れた時の情景を思い出していた。
3ヶ月前 私は彼氏からお前の家に来ていいかって言われた。最近LINEも返事を返してくれなかったし、仲の良いクラスメイトから私の彼氏と他の女の子と仲良くしてるって噂を耳にしていたからだ。それでも彼氏が家に来たいって言ってきた時はまだ関係は続いてる!って嬉しかった…
彼氏は私の部屋に入るなり、こう言い放った。
「ごめん!咲良…お前を幸せに出来そうにない、別れよう…」
彼氏が来た事で私は舞い上がっていたが、すぐに叩き落された気分だった。
「なんで…私とずっと一緒にいてくれるって嘘だったの?」私は消え入りそうな声で聞いた。
「ごめん…今は部活に集中したいし、お前だって進学するんだろ?だから別れたいんだわかってくれ…」
私は泣いた、彼氏は私を置いて出て行った…
私と別れた後、噂で聞いていた女の子と付き合い始めた。
私は捨てられたんだ、そう実感した。
明日から学校だ…私は憂鬱な気分になって来た、別れた彼氏とは同じクラスだし、私自身ネガティブ思考だからそれも相まって、辛い…学校の準備を終えた所で母が夕飯が出来たと一階から私を呼んだ
「はーい」
私は返事をし、階段を降りご飯を食べて、お風呂に入り就寝した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます