第5話 神棚と仏壇
私はやっと私らしく生活することが出来てきた。
母親から一番あんた変わったねと言われた。
以前はとげとげしい感じだったそうだが今は別人のようだと驚かれる。
人は死ぬと白い服を着せられ仏壇で修行をさせられるらしい。修行を終えると神棚に上がり、子孫を守れる側になる。しかし、この神棚に上がるのは難しく、また位牌がないとあがれないようだ。
だから、位牌を守る子孫がいないとずっと仏壇で修行をしなければならず、先祖の苦悩が生きるものにまでおおいかぶさって来てしまう。
私の家は今は父の代で守っているけれど、私は一人っ子でお嫁に行ったため、跡継ぎがいない。それを心配したお婆さんが私に憑いていたようだった。
改めて跡継ぎが途絶えてはいけないのだと考えさせられた。
私の場合は、子供を出来ればあと何人か生み夫の家もわたしの家も位牌を守るような体制にすればいいらしい。
子供が成人してから養子としてもいいらしい。
どうなるかはわからないけど、やらなければいけない役割は理解したつもりだ。
子供の気持ちも考えながらやっていきたいと思った。
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