私はこれまで貴方に尽くしてきたの、婚約破棄するなんてひどいじゃない!!

一ノ瀬 彩音

第1話 婚約破棄ってひどいじゃないの!?

私のお名前は霧崎琴音キリサキコトネ

年齢26歳で職業OLです。


私には婚約している男性がいます。


お名前は上条浩二カミジョウコウジ

年齢26歳で職業サラリーマンです。


私と浩二の出会いは職場が同じでたまたま

偶然に休憩室で私が一人で休んでいる時に

浩二の方から声をかけてくるのです。


最初は図々しいと思っているのですけれど、

お話していくうちに良い人だなって思って

意気投合して成り行きで恋人になるのです。


恋人になってもお互いに平日はお仕事

しているのでデートするのは基本的に

週末です。


初デートしている時、浩二は私の事を

エスコートしてくれて本当に嬉しくて

堪りませんでした。


優しい男性は本当にいいですよね。


週末になると定期的にデートしてて

本当に幸せな一時でした。


もちろん私はお弁当を作って一緒に

お昼を食べたり、後は浩二が喜び

そうな事をしてて尽くしているのです。


そんな感じで私と浩二は恋人として

過ごしている。


それから一年が経った頃に浩二から

ある事を聞かされるのです。


「琴音、俺と婚約してくれないか?」


「婚約?」


「ああっ、婚約して欲しい」


「婚約って早くない?」


「俺と琴音が恋人としてお付き合いしてから

もう一年だ」


「もう一年なんだね」


「そうだ」


「婚約かぁ~」


「ダメか?」


「婚約しよう」


「ありがとうな、琴音」


「ううん、私も浩二と婚約するのはすごく嬉しいよ」


「そう言ってくれると嬉しいな」


私と浩二は見つめ合うとお互いに惹かれ合って

キスするのでした。


キスすると蕩けてしまってどうにかなってしまいそうでした。


「愛しているの、浩二」


「俺もだ、琴音」


私と浩二はもう一回キスするのでした。


こうして私と浩二は婚約するのですが、その婚約が

台無しになるなんて私はわかりませんでした。


あれから私と浩二は婚約を交わして、半年が経った時、

ある日、私は浩二からご連絡が来ると私は待ち合わせの

場所まで行くのでした。


待ち合わせの場所に着くと浩二はもういて私は

浩二に歩み寄って行くのです。


「お待たせしました、浩二」


「おぉっ、来たか、琴音」


「呼び出して何なの?」


「お話があってな」


「お話って何があるの?」


「婚約していると思うけどな、悪いが

婚約破棄させてもらうからな」


「ちょっと待ってよ、いきなりじゃない」


浩二は婚約破棄したいという事らしいですけど、

私は婚約破棄を認めません。


「いきなりって言われても前々から決めていた事だ」


「それだったらどうして相談してくれないのよ」


「相談するって言っても意味がないだろ」


「意味がないって信じられない」


「本当にすまないって思っている」


「すまないって思っているのなら

婚約破棄しないでよ」


「いやっ、婚約破棄はする」


ここで婚約破棄されたら私が浩二に尽くしてきた事が

すべて台無しになる。


それだけはどうしても避けないといけない。


しかし、浩二は婚約破棄するという気持ちが強いみたいで

私に何とか出来るのでしょうか。


「ねぇ、婚約破棄する理由はあるのでしょうね?」


「当然あるさ」


「理由を教えてよ」


「琴音は尽くしてくれてて嬉しかったよ。しかし、最近は

尽くされると嫌気が指してどうしようもなかった」


「それが嫌で婚約破棄するのさ」


「そういう事はしっかりと言ってよね、わからないじゃない」


「言ったらどうにかしてくれるのか?」


「それは…………」


私に浩二が嫌な事を相談されても私は解決出来るかどうか

なんてわかりません。


むしろ、浩二がそう思っていたなんて知りませんでした。


「言い返せないって事は無理なんじゃないか」


「うっ…………」


私は何も言い返す事が出来ません。


「それでも私は尽くしていたのに婚約破棄するなんて

すごくひどいじゃないのよ」


「そうかもしれないが、婚約破棄は認めてくれ」


「認めない」


「琴音は俺がこのまま苦しみながら恋愛しろって

言うのか?」


「それは…………出来ない…………」


私は浩二が苦しんでいる所なんて見たくもありません。


それにそこまでして恋愛して欲しくない。


「わ、わかったよ、婚約破棄を受け入れます」


「そうしてくれると助かる」


「そのね、浩二の気持ちがわからなくて本当にごめんなさい」


「いやっ、相談しなかった俺も悪いし、お互い様だ」


「そ、そうだね」


「琴音も元気でやってくれな」


「浩二も身体には気を付けてね」


私と浩二の恋愛はここで終止符を打たれた。


結局、この婚約破棄は私の尽くし過ぎてた事が

原因なので仕方がありません。


男性って尽くす女性は嫌いなのでしょうか。


恋愛って本当に難しいのでわかりません。


私にとって浩二との恋愛は初めてだったので本当に残念です。


ただし、この恋愛を教訓としてどうにかしたいって気持ちも

あるので頑張ります。


それから月日が流れると琴音は新しい恋愛をしててとっても

幸せそうな日々を過ごしているのです。


琴音は浩二と恋愛してた事を忘れずにしっかりと恋愛していた

というのは事実なので、それを生かして新しい恋愛をしているのです。


琴音にとって新しい恋愛は成功させる事が大切なので

しっかりとやっていく事でしょう。


幸せとは誰しも手に入れる事が出来るものなので

琴音もきっと幸せになることでしょう。

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私はこれまで貴方に尽くしてきたの、婚約破棄するなんてひどいじゃない!! 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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