第194話 幕間 設定公開・伊達睦美

 月に一度の令和ダンジョン設定公開。

 描き手が旅をしてたりちょっと色々あって色々遅くなってます。済まない。


 今回は仙台編に登場した魔討士によるダンジョン討伐会社社長、伊達睦美です。相変わらず本編にはあまり関係ないので、読み物としてお楽しみください。



 31歳女性。

 細身の体形、身長は165センチ弱。

 短めの髪を後ろで結った、少し冷たい感じのバリキャリ風の女性です。

 仙台フォレストリーフウィザーズギルドの代表であり、本人も丁6位の魔討士です。


 元々はエリート官僚で魔討士関連の法整備に関わっていました。


 しかし、犠牲者が出る中で政治的事情により進まない法整備(魔討士の人権を考えれば勿論強制的に戦わせることはできませんが)、理想論を言う団体による妨害などもあり、政争の果てに出世コースから脱落。

 民間から状況を変革すべく、退職して故郷の仙台に帰り会社を立ち上げました。


 理想主義者である反面シビアな現実主義者でもあり、危険な戦いに志願してくれる魔討士の善意に依存してダンジョンを討伐するという現在のシステムは存続できないと考えています。

 このため、組織を整備して、魔討士を専業で生計が成り立つ職業として定着させようとしています。


 魔討士が経済的に潤い身分が安定することに寄り、優秀な人材が集まり討伐が効率化する、という考えです。

 伊勢田蔵人の考えをより合理的にして大規模化したような感じと言えるでしょう。 

 最終的には、自分で作った会社をモデルケースとして各県に似たような会社が出来ることを目標にしています。



 有言実行の指導力と、組織の長としての合理性を併せもつ強いリーダーです。


 組織で戦うことを目指しているので、あくまで組織を最優先しています。

 能力がそこまで強くない者には割と容赦なく補助に回るように言います。ヒーロー願望とかスタンドプレイとかそういうものによる無茶は決して許しません。


 エースを自称する漆師葉京をわりに自由にやらせているのは、その容姿やキャラが会社の宣伝に有益であると考えているからです。


 依頼元に対しても適正な報酬を要求します。

 会社の関係での戦闘で得られた魔獣の討伐の功績点も会社の運営費に回しています、

 

 このようにともすれば冷酷と言えるような面もあり、一部からは金の亡者などと言われたりもしています。

 しかし、本人の強い目的意識が感じられることや、所属する魔討士には適切な報酬を以て報いていることから、内部からは厚い信頼を得ています。


 ちなみに切れ者ではありますが基本的に善人なので、仙台編のような絡め手の妨害に対処するのは苦手です。

 官僚として政争に敗れたのもそれが理由です



 一応本人も魔討士の有資格者です。

 一定範囲内の人間の身体能力を向上させるという能力を持っており、一時期はかなり真面目に魔討士活動をしていました。


 しかし、本人は戦闘能力は無く、檜村と同じく強い仲間と組んでこそ強みを発揮する能力であるのに、官僚と言う激務のため固定パーティが組めず今一つ効率的に能力を生かすことは出来ていませんでした。


 今は社長と言う立場上、自分で前線にでることはほとんどありません。

 しかし野良ダンジョンに遭遇したときなどは積極的に支援をしています。



 現在は幼馴染の片倉六郎と同棲しています。

 片倉はもともとは東京のレストランでシェフをやっていましたが、会社設立と同時に退職して二人で仙台に移住しました。


 ミリオタであり、個々の戦術面でのアドバイザーでもあります。

 陣形の形成やアタックチームとサポートチームを分けてダンジョンを攻略する手法は彼の発案です。


 家事万能で元シェフだけあって料理はプロ並み。

 今は主夫として激務の彼女を支えています。



 ちなみに仕事では堅苦しく見えますがプライベートでは割と気さくなタイプです。

 酒好きで、小さな居酒屋で一人飲みをしている姿が目撃されています。

 若干絡み酒な傾向があり、片倉をひやひやさせています。

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