幕間 設定公開 宗片‘‘一刀斎‘‘十四郎

 引き続き設定公開です。

 今回は乙類1位の最強剣士、宗片十四郎。本編には多分関係ないので、ちょっとした読み物です。



 24歳、男性。東京出身。

 乙類1位の中でも討伐点断トツトップを誇る文字通りの最強剣士です。

 現在は協会に属する専任魔討士です。


 もともとは将来を嘱望された体操選手です。

 突出した素養を持つ天才肌の一方、気紛れで束縛されることを嫌う性格が災いし、体育会系組織に馴染めず大学卒業と同時に引退。

 その後、魔討士の素養に目覚めて瞬く間に頭角を現し、一気に1位まで上り詰めました。


 武器は1.8メートル近い長刀。

 一刀斎という名を持つ、片岡君の鎮定と同じく意思を持つ刀です。

 正式な剣術の修行はしておらず、自分の武器である長刀を使うことに特化した我流剣術です。


 ちなみに、本人のカンの良さや空間把握能力に加え、一刀斎を使うときの未来視の感覚が一刀斎を持っていない時にもある程度影響しています。

 このため、一刀斎無しでも達人レベルの戦闘力を発揮します。 


 乙類最強の高い戦闘力を持つ反面、極度の気紛れタイプの個人戦特化型です。

 周囲との連携とかには全くと言うほどに適性がありません。


 ダンジョン攻略をするときは基本的には一人で行きます。

 周囲は万が一のトラブルを心配していますが(どれだけ強くとも不測の事態はあり得る為)本人はどこ吹く風です。

 

 体操をしていたときの他者を蹴落とすタイプの競争は嫌っていましたが、腕比べ自体は好きなので、自分が目を付けた有望株相手に稽古と称して戦いを挑むのが趣味です。

 我儘で気紛れではありますが、面倒見は良く、ファンサービス的なものも嫌がらずに行います。

 こんな感じで変人と思われつつも慕われています。


 趣味は食べ歩きと酒を飲むこと、目的を決めずにする旅行。

 突然地方に現れて、周囲をパニックに陥れています。全国のあちこちにサインとか来店記念の色紙があったりします。


・一刀斎


 宗片の持つ刀です。見た目は飾り気のない刀身1.8メートル近い長刀です。

 元は戦国時代後期の剣豪、市村一刀斎久修の愛刀でした。


 剣による強さを極めることを望んだ彼は、ある戦で罠に嵌められ不意打ちを受けて命を落とし、刀も折られました。

 その魂が刀に宿っています。

 

 途轍もない切れ味を誇り、触れるだけで鉄の鎧もモンスターの鱗でも易々と両断します。

 また刀身を消して間合いを図らせないこともできます。

 

 最大の能力は数秒先の未来に起きることが分かるというものです。これは使い手の視野に複数の視覚的なイメージとして浮かびます。

 そのイメージの中で最適な未来を選択し、的確に動くことにより、あらゆる相手に対して先の先で攻撃できるわけです。

 

 この能力を活かすためには、複数の未来のイメージから最適なルートを取捨選択する瞬間的な判断力と、そのイメージを正確にトレースする身体能力が求められます。


 宗方の前に姿を現す時は、着流し姿の老人として現れます。

 持ち主が接触しやすいタイプというか出しゃばり型であり、比較的頻繁に宗片と会って剣術や体捌きの指導を行っています。


 強力な能力を持つ反面、かなり口うるさく、使い手に対して注文が多いタイプです。

 勝ちに拘る生前の性格を引き継いでおり、自分の能力を引き出せない使い手には冷淡です。


 風を飛ばしたり影を操ったりするような見た目で能力が分かりやすいタイプではないのですが、結構維持するための魔素の消耗が高いタイプの武器です。

 未来視は使い手にもかなり負担がかかります。


 このため長期戦にはあまり向いた武器ではありません。

 宗方がダンジョン討伐するときは、最短距離を取って奥へ向かい、最速でダンジョンマスターを倒す戦い方をします。

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