チラ見え!毛糸のおパンツ!!!

らむにくん

拝ませて!君だけのおパンツ!

お馬鹿高校1年生捲太陽は毛糸のおパンツフェチらしい

***

「捲太陽です。特技はスカート捲り。

趣味は毛糸のおパンツを眺めることです。」

「ど変態じゃねーか!」

「違うよ!例えばみんながガーターだとかヒモパンに萌えるみたいなのとおんなじさ。まあヒモパンなんかとは比べ物になんねぇけど。」

「ヒモパン様と一緒にするな!あとさすがの俺も合コンでヒモパンの話題なんて言わないからな!」

只今昼休み。

馬鹿友達(友達じゃないな?)の紐尾結と明日する予定の合コンの練習中!

みなさんお願いだから馬鹿校の馬鹿男子どもが馬鹿な会話をしているとか言わないで!ね?

毛糸のおパンティ様をヒモパンなんてものを一緒にしたらダメだから!

もしかしてみんなは毛糸のおパンツ様に萌えないの?

そんなわけないだろ。

「みなどもきけーー!毛糸のおパンツ派!手を上げろーー!」

・・・(シーン)

う そ だ ろ ?

「ばーか!立ち上がれ!ヒモパン派!」

「「「おーーー!」」」

『ヒモパン様に勝るものはない』16歳ヒモパン大好きさん、『ヒモパンは性的欲求を感じさせる。黒の組織に世界の撲滅をさせないためには必要不可欠』15歳厨ニよりの高一さんからお便りをいただきまし──

「なんでやねーーーーん!!!!」

・・・(シーン)

意味解らん意味解らん。

本日もたくさんのお手紙が届いております。『毛糸のパンツ?ねぇわ』16歳なにげにヒモパン派さん、『小学生かよ乙w』16歳実質自称社会人さんからでした。その通りで──いい加減にしろ!!

「毛糸のおパンツ様なめんじゃねえ」

「じゃあ毛糸のパンツのいいところ100言えよ」

「ああやってやる!ちゃんと書いとけよ!」

「ああ!三上ちゃんと書いとけよ!」

「え?俺?」

全く結は馬鹿なんだから。

「ふわふわ。もふもふ。もっちり。包み込む。溢れる母性。暖かさ。柔らかさ。ぼんやり感。おしり感──」

「ちょっと待てい!」

「なんだよ?」

「ふわふわともふもふの何が違う?おしり感?意味解らん!」

「ふわふわともふもふ?全然違うじゃないか。そっちこそヒモパンの良さ100言えるかよ!?」

「ああやってやる!なあ?」

「「「「おー!」」」」

「言えるもんなら言ってみな!」

断言する!言えるわけがない!

「「「「エロス!!エロス!!エロス!!エロス!!エロス!!」」」」

!!!

謎のエロスコールがきたんだがw

つうか毛糸のおパンツ様だってエロスあるだろ!

「毛糸のおパンツ様だってエロスあるだろ!」

「「「「いい加減にしろー!」」」」

『一緒にするな!』『おまえは馬鹿か』『ガキじゃねーか!』

まったく、紐パンごときを毛糸のおパンツ様と同等に扱うなど勘弁して欲しいものだな。

*** 

合コンに通えど通えど彼女はできない。

現実って辛いね。

**

「今日合コン行くやつ手を挙げろ!定員5人。

早い者勝ちだ!」

行くに決まってんだろ

「おれおれおれ!」

この学校に女子は少ない。

チャンスは自分から取りに行く!!


なぜこの学校に女子が少ないのか。

それはこの学校が県内最底辺のお馬鹿高校だからだ!!

うちにいる女子は3種類。

①ただの馬鹿。

②もう1つか2つ上の学校にいけないこともないけど制服可愛いし半端なところ行くよりこっちかな?的なギャルギャルしい女子。

③入試インフル


①は帰国子女だったりして話しようもない場合が多い。

②はだいたい外に彼氏がいる。

③は数が少ない。


出会いは自ら取りに行く!!

カモン、僕のけいぱんヒロイン!!

**合コンは大事です!

「初めまして。捲 太陽です。たいたいって読んでくれ!」

「紐尾 結です。君のハートにずっきゅん。」

「肉万 花王(にくまん かおう)です。好きな食べ物は肉まんです。」

「肉欲 タリヌ(にくよく たりぬ)です。フランスとのハーフです。」

「亜伊 佐連内(あい されない)です。彼女はいくらいても愛せます。」

色が強い僕らの合コン。

けばけばしい女の子どもが僕以外のメンバーを見て

「外れじゃん。」

「セッティングしたの誰だよ。ちね」

「オワタオワタ」

なんて言っている。

そりゃ僕が奪い合いになって大変なのはわかるけどもめないで欲しいなあ。

「川井いいでーす...」

「持輝子(も てるこ)です。」

「麒麟きららです」

「花望子です」

なんでみんなテンション低いの?

てか一人足りなくない?

「遅れてごめーん。」

もう一人きたよ。

可愛い。一番。

「桜川ゆらです。よろしくお願いします!」

可愛いーーー!

(おい可愛いじゃんか)

(ナイスー)

(天使降臨)

(ゆらは俺のものさ)

(可愛いーーー!)

ガン萎えの雰囲気に美少女登場でめっちゃ盛り上がる(男子のみ)

「あれ?どっかでみたことがある顔だなぁ?」

みなさん!

僕の人生最大の自慢をお聞きください!

美少女ゆらちゃん様が僕の顔を覗きこんでいます!!!!

みたことがある顔?

僕が?

こんなに可愛い子僕の天才的記憶領域にいました?

こんなに可愛い子忘れたくても忘れられません!

こんなに可愛い子に毛糸のおパンツ様をはかせたら?

神が降臨する!──は!?いや妄想なんてしてはいけない!

「太陽くん?」

「いえすうぃーあー。じゃなくて、いえすあいあむ。」

なぜ僕の名前を知っている?

**合コンのあとは好きな人との二次会です!

「懐かしい。おんなじ小学校の太陽くんだ。私、4年生の時に卒業したんだけど覚えているかな?ゆらだよ。」

目の前に美少女がいる。

そして僕の名前を読んでくれるっていうか覚えているの!?!?

僕は忘れていたというのに。

いや今は思い出しましたよ!

あの頃の僕は好きな女の子るるちゃんがいてその子以外忘れていたというか...

しかしそんな言い訳はしないよ。

「覚えてます!ゆらさん!あの時なんで転校したんでしたっけ?」

「お父さんの転勤でさ。今は戻ってきたけど。あとタメでお願い。呼び方もゆらでいいよ。久しぶりだね。」

「よ、よろしく。」

可愛い。

「そういえば太陽くんは今も毛糸のパンツ好きなの?」

!?

え、僕が毛糸のおパンツ様が好きだということをどうして知っているの?

パニック。

「昔言ってたよね。毛糸のおパンツ様って。」

「いいいいいいやあ、べべべべ別にそそそそんなことないっすぅけど。」

「いいよ隠さなくても。私も好きだから。」

はっ!?

嘘?

「作ったの?幻のプロポーズ用の手作り毛糸のおパンツ様は?夢だって語っていたじゃん。お嫁さんに手作りの毛糸のおパンツ様を履かせること。」

!?!!?!?!?!?

脳が只今錯乱しております。

僕は小学校の時にもそんなことを言っていたの?

「まあ、あるけど。」

!?!!!?!?!?

「私がその夢叶えてあげる」

そういって爽やかなラブストーリーのヒロインのようにゆらちゃんは笑った。

!?????、?!??!、る??!?!!??!?????!!????!!??

意味がわからん。





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