黒対白華

1輪のプリメリア

君にピンクのコチョウランとルピナスを渡したい


こんな僕のことを愛してくれる君に


電話越しでは恥ずかしくて言えないけれど

花言葉を通じてなら伝えられる


あまり話すことはないけれど

でも、それでも君の事を想っている


もっとラインしたい

もっと話したい

もっと愛したい


そんな想いが積もり積もって

君に朝霧に濡れているプリメリアで作ったレイを贈りたい

そう思う時も何度もある


ピンクのエゾギクに騙されているように感じる時もある


愛しすぎてトリトマを贈りたくなる時もある



黄色のヒヤシンスを贈りたい

白のアザレアを贈りたい

モモの花を贈りたい

フウセンカズラを贈りたい



たった1本の花じゃ伝えきれないこの想い

いつか花束にして君に届けられるかな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

黒対白華 @kiminokoe

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ