瀬戸際。

なんでもないよ、と笑う君に

僕はあと何度騙されるのだろう。

あと何度

君の嘘を信じるふりをすれば良いのだろう。


君の全てが知りたいとは思わないし

君の全てを理解する事は到底できっこないけれど。


それでも

知る努力はしたいし

可能な限りは理解したいとも思う。


君の嘘をわかってやれるのは僕だけだ、なんて

調子いい事言ったって

君は僕を踏み込ませてはくれない。

君の嘘を暴いたら

君はいなくなるんだろう。

わかってしまう。

だから僕は

今日も君の嘘に頷くしかなくて。

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