名前のない毎日に。

チロ介

名前のない毎日に。


この気持ちになんと名前を付けよう。


心臓を鷲掴みにされたような

ぎゅっと

お腹のそこから

ぐっと

湧き出る、羨望に似た、この気持ち。


ノスタルジックなんて

格好つけた言葉じゃなくて

嫉妬なんて

簡単な言葉じゃなくて。


いつまでも、いつまでも

浸っていたいけれど

一度足を踏み入れてしまうと

抜け出せなくなるような

取り憑かれたような、この気持ち。


呼吸が浅くなる。速くなる。

限られたあの日々を

もう二度とは出会えない。

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