第22話


ゴーシュ先輩を含め俺たちは何事かと扉の方を見ると扉から入ってきたのは

四天王、バラキエルとアザゼルだった。


「あぁバラキエル様、それにアザゼル様どうなされたのですか?」


ゴーシュが問いかけるとバラキエルが話し出した。


「あっ邪魔したな、部屋を間違えてしまった。外に出たかったのだがわからなくてな

もう1時間は探しているのだが、お前達は何しているのだ?」




(この四天王強気に言ってるけどただ迷っているだけだよな?もしかしてすごい天然?)


俺は心の中で笑い、少し安心した。四天王へのイメージがあまり良くなかったからだ。


ゴーシュは四天王と話していたがあたふたしていた。


「あっあの今は新人死神に勉強会を開いていまして封印について教えておりました。

次はデスサイズについて説明しようかと・・・」


「ふむ・・・なるほど。デスサイズか・・・よしっ私が教えよう。新人死神にも

興味があるしな、良かろう?アザゼル?」


バラキエルがアザゼルにいうとアザゼルはニコニコしながら答えた。


「うんうん、いいよ、バラキエルちゃん。アントニーもそこにいるみたいだし

俺も新人は気になるしね」




「ですが・・・(でもルシファー君たちのことを思えば・・・)是非よろしくお願いします」



ゴーシュは何度も深く頭を下げバラキエル達に感謝の気持ちを伝えた。



こうして俺たちは四天王直々に勉強を教えてもらう貴重な勉強会が始まった。




「じゃあまずは挨拶からだな。私は四天王のバラキエルだ。今回は特別に講師を

させてもらう。感謝することだ。私からは以上だ。」



バラキエルの挨拶が終わるとアザゼルが前に出て話し出した。



「やぁみんな俺は四天王アザゼル今回はバラキエルちゃんと一緒に講師を

させてもらうよ、そして君はルシファーだね?色々と騒がれてるみたいだし期待しているよ」



俺はアザゼルにそう言われ期待という言葉に疑問を抱いたが今はその言葉の意味がわからなかった。

そしてアントニーが口を開いた。



「アザゼル様、今度からルシファーも一緒に特訓したいんですがお願いできますか?

僕と一緒でルシファーも強くなりたいです。」



俺はアントニーがこの場でその話をしたことにびっくりしアントニーの口を手で押さえようと必死になったが全てアザゼルに聞かれその質問に対してアザゼルは答えた。



「うーん・・・なるほどね。ルシファーも俺と一緒に特訓をしたいのか。よし、わかった。

その話の続きは勉強会の後にしようか。終わったらいつもの場所に連れておいで。」



その答えにアントニーは喜び俺の顔を見ながら目をキラキラさせ

ゴーシュは困った新人達だと言わんばかりに頭を抱えていた。

そしてバラキエルによるデスサイズの勉強会が始まった。



「では、早速だがデスサイズとはなんなのかをまず身をもって体感してもらうぞ。

まずは私のデスサイズを見せる。」


そういうとバラキエルの身体中に黒い雷が走り体内から杖が出てきた

そしてバラキエルは俺たちに杖の説明をした。



「デスサイズとは見ての通り能力に合わせた死神の武器だ。

私の場合は能力は黒雷だ、その雷を操るためのデスサイズの杖だ。

このように死神の能力に合わせたイメージで第3の封印を開けた時にデスサイズを作るのだ。

封印を開け自身の能力に合わせ精神状態を極限まで研ぎ澄まし、精神を削りイメージを作り出す

その時、デスサイズが生まれる」



バラキエルは自身のデスサイズを参考にしながらデスサイズの使い方、デスサイズとは何かを

詳しく教えてくれた。だが、と言葉を付け加えバラキエルはデスサイズのデメリット・その先についても教えてくれた。



「だがデスサイズには欠点もある。最初に言ったがデスサイズとは精神を削りイメージを具現化したものだ

故に一心同体みたいなものだ。壊れるようなことがあれば使用者も死ぬことになる。

その反対で使用者の能力が上がればデスサイズには解放という能力がある。

解放を使えば自身ともに力は倍以上になりデスサイズの形も変わり中にはデスサイズと同化し姿を変える者もいるほどだ。」



バラキエルはデスサイズの説明が終わるとルシファーとアントニーに能力は何かと質問した。

アントニーの能力を聞き、ルシファーの能力を聞いた時バラキエルとアザゼルは驚きの表情を見せた。

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