第66話精神の壊し方についての勉強会

数年前に少し変わった勉強会に行きました。精神病院では如何に心の病んだ患者さんと向き合うのが適切なのか、こんな患者さんが来てこんな事が起きた。病気だと自覚させる為には等を学んで行くんですけど。とある先生の勉強会は非常に独特でした。それは「精神の壊し方」という内容でした。


そりゃそうだよって内容としては、①不眠不休②慢性的な体調不良③緊急や重大である事柄へのストレス④運動不足⑤栄養不足⑥不規則な生活⑦家庭環境や職場環境での人間トラブル。なんてのがありました。実際にはもう少し内容があり、1つずつ掘り下げがあるんですけど、ここでは省略します。これが「明るみに出てる疾患要因」と先生は名付けていました。同時に、「明るみに出ていない疾患要因」も存在していると先生は仰いました。例えば①~⑦までに大きな問題を抱えているようには思えないのに、精神科に受診して来る患者さんが存在しているそうです。確かに「なんでこの人、受診して来てんだろう…」って思う人が何人もいて不思議でした。それに該当した患者さんに細かく聞いて、出てきた問題とそれを改善した事により良好に向かった話が今回のメインでした。


いきなりなんだそりゃって話なんですが、例えば出掛ける時に鍵を掛けて出るのが基本だとします。そこで、必ず三回鍵を閉めてか確認してもらい。決めた所に鍵を携帯するようにし、最後にまた鍵が閉まってるか確認する。それを長期的に繰り返すと強制、義務、脅迫に変わってきます。それで何かのきっかけで確認し忘れる、決めた所に鍵の携帯を忘れる等をすると、精神的なストレスが増え、鍵が閉まってる回数を増やしたり、ここに自分は鍵を携帯するとじっくり凝視したり、内容を濃くします。その自身への動作ルールの多さと過密さが、遠因で見えない理由として存在しているとう事です。なので、明るみに出てる原因の人を完全な良好に向かわせる場合に、こんな所にも拗らせる原因がある。何でか病んでる人は、こんな所に原因が潜んでいると先生は教えてくれました。


もう1つマニアックだったのは、角です。私達は本来、綺麗な直角の無い世界で元々は生きていました。角のあるものに対して鋭い、刺さる、斬れる、緊張感を連想させます。綺麗な角は自然界には存在しない人工的な産物であります。当たり前の様に角のある環境で生きてきていますが、本能的にはこの世に無い異物として認知しているそうです。なので、角の多い所い部屋とか物を所持して過ごしていると、無意識にそれらに気を使った生活、緊張感のある生活をしていることになります。この力自体は非常に弱いけれど、重症化している人だと案外悪さをするので、模様替えで丸い家具に囲まれた生活をすると緊張が解けて来るそうです。物だと弱いですけど、人間だと結構強力な作用を出すようです。攻撃的な人やキツイ人に「棘のある人」と私達は言いますね。私達は棘、角=攻撃と認識しています。因みに年を取ると丸くなっていくのは、色んな経験も積んでの所もありますが、自信を攻撃している状態なのでそれに疲れて来るって所もあるそうです。


皆さんも、見えない所で病む原因が潜んでるかも知れないので、気を付けて生活をして下さいね。部屋の色とかにも気を付けていますか?あんまり色が少なくて統一してると、そこが異空間になって色が人にもたらす心理影響をもろに受ける事になります。黒い部屋だと孤独感が強くなったり、青が多めだと落ち込んで来たりしますから、多少は色を入れて心理に訴え掛けて来る力を分散させて下さいね?

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