第20話ハゲの語る「毛頭もございません」
あなたがその状態である事が、この現状を表しているというのがあると思う。例えば、普段とても元気だった人が大切な誰かを亡くして落ち込んでる姿を見ると、その悲惨が倍増して伝わるじゃないですか。背中で語るもそれだと思います。つべこべ言うな!俺が困ったら背負ってやるから着いてこい!というのを口にせずに語っていると思うんです。
ハゲもその状態だと思うんです。遺伝で勝手になっているだけだろうは、ちょっと置いといて下さい。ハゲの人は謝る必要はないと思うんです。謝っても良いけれど、頭を下げる必要はないと思うんです。丁寧な謝罪はいらないと思うんです。とても丁寧な謝罪に「毛頭ございません。」ってのがありますが、もう既に毛頭が無いのですよ。とっくに体で表現しているんです。存在が既に謝ってるんです。だからハゲの人はそれを口にする必要は無いんです。頭を下げる必要もその後に無いんですよ。明らかにハゲているのに「毛頭もございません」と頭を下げる。もうね、一般人の倍の謝罪力です。んで中途半端なハゲの人がいると思うんですけど、それを無様だと頭を丸めている人がいたら更に倍ですよ。
中途半端なハゲを丸める(+1)、ハゲ頭(+1)、申し訳ない気持ち(+1)、毛頭もございません(+1)、頭を下げる(+1)、土下座(+1)、責任を取る(+1)=7点も謝ってるんですよ。7点の謝罪をされると髪のある人が、謝る時に追い付かなくなってしまうんです。土下座の時に地面にめり込む勢いでするとか、責任を全て請け負い会社を辞めてから自害をする。そこまでやらないといけなくなるんですよ。だからバランスをとって欲しいんです。申し訳ない気持ち(+1)、毛頭もございません(+1)、頭を下げる(+1)までが一般人の流れならば、ハゲ頭(+1)、申し訳ない気持ち(+1)、毛頭もございません(+1)までにして欲しいんですよ。
後ね、ハゲは頑張っていますよ。本当は仕事から逃げたいし辛いんですよ。だけど、前進してるんです。逃げたい気持ち、後退したい気持ちは髪だけにしてるんです。ストレスと向き合って、髪を犠牲にしながら生活してるんです。気持ちが滅入っても、こんなんじゃいけないと自分を励ましながらハゲましているんです。努力の方でもポイントを稼いでるんですよあいつ等!?だからね、ハゲの人はね仕事を頑張るな。あんたが体調崩しながらも頑張ったら、髪のある人達は過労死する勢いで働くしかなくなると思いながら生活しています。
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