雨音は母の唄
6月6日、朝から雨。
そんな日に 私は生まれたかった
ざぁざぁざぁ……
雨音を子守唄にすやすや眠っている
小さな小さな私
そんな情景に憧れたのは
子供のころ母が教えてくれた
「かわいいコックさん」の絵描き歌のせい
アヒル顔のコックはまったくかわいいと思えず
そのかわりに なぜか私の頭の中に浮かぶのは
ざぁざぁ降りの雨の向こう
窓辺で眠る赤子の姿だった
母の歌う声が 想像の中の雨音に重なる
──そんなやさしい時間もあったんだよね
母と私の間に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます