07 錬金術で追い返す
あんな目にあったというのに、奴らはへこたれなかったらしい。
「今日こそはっ! あの非道な錬金術師を引っ張り出す」
「「「「「り ょ う か い!!」」」」」
今日も来た。
人も増えてる。
というかもう、スカウトしにきたんじゃなくて犯罪者追っかけてるノリになってないか。
ええい、こうなったら奥の手錬金術だ。
目立つからやりたくなかったけど。
通常は三日かかる錬成を気合で一日で完成させ、間に合わせたそれは、幻の素材オリハルコン。
俺はやってきた兵士達に向かってオリハルコンを人質にとった。
「そーれ、もってけー」
近くにばらまいたオリハルコンに殺到する、周辺住民。
景色は人、人、人。
「こんなに貴重な素材が、一般人の手に。何という事をっ!」
「ほれほれ、早く回収しないと大変な事になっちゃうぜ」
「お、お、お、おのれっ。覚えてなさいっ! ああっ、待ってくださいそこの人!」
ふぅー、今日も追っ払った追っ払った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます