02 すでにレベルマックスだった


 俺が転生した国は錬金術で栄えている国だった。

 錬金術師の数も多くいて、たくさんの技術や知識で溢れている。


 新人育成の場も整っていて駆け出しの錬金術師をサポートする体制も万全だった。


 ここで学べる錬金術師は、幸せもんだろうな。


 そんな感想を抱いた。


 だがそれは、過去の話だ。


 今の俺は、昔の俺を殴ってやりたい。


 錬金術師を学ぶスクールに足を向けて、その扉を叩いたら門前払いだよ。


「あなたはもうレベルマックスなので、学ぶ事はないでしょう」


 って。


 はああ。


 何それ。


 聞いてないんだけど。


 あの適当神、適当に俺の転生を処理したな。


 返せ!


 俺の心躍る第二の錬金術師ライフを!


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