第9話 狂気に満たされた車内

この極限の状況に耐えられず、滝川君が悪魔に囁かれた様に大声で笑い始めた。


それにつられてガマンしていた者達も 一斉に大笑いを始めた。


「ブプビチチッ ワーープッーーーハハブピッピツハッブリブリブリハッハッ!!


 ワハハハブリブリッハハッハッハビチチプチッハハハーーーーハハハプゥッ」



悪魔の雄たけびと臭気と生徒達の笑い声で、

車内は更なる地獄へと変わった。


その瘴気に当てられたのは、

車に酔っていた和田さんだった。



頼みの綱のゲロバケツは、そう既に、バス前方で安川君の錬金師術により、

うんこバケツへと召喚され役目をチェンジしている。




つづく

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