第3話 一難去ってまた一難・・・

バスは予定通りに快調に進み、ハイウェイへと突入した。

ハイウェイはカーブも信号も無いので、酔いが悪化することは無い。


私は安堵し、また友人らとのバカ話に花を咲かせていた・

          

その時 、 私の隣の安川君がポツリと悪魔の一言を呟いた。


     

「・・・うんこしたい。」



・・・車酔いではなかったのだ。



彼は一心不乱に、今にも括約筋の束縛を振り切って、

生まれ落ちんとする悪魔の『うんこ』との熱いバトルを、

孤独に繰り広げていたのである。



だが、まだこの時には、この火種が大惨事になろうとは、

私も含め誰も思わず、バスは目的地へ進む。



つづく

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