第2話 私の友人が普通だ



 私の友人が普通の人間だ。

 普段は奇声を上げたり奇行を繰り返しているのに、普通の人間のように常識にのっとって行動している。


 ありえない。

 何かやばいものでも食べたんじゃないか?

 それとも、どこかの秘密結社に拉致られて、改造されたとか。


 くそっ、こんな事普段はあいつが口にする事なのに。


 まるであべこべだ。


「なあ」

「何だ」

「お前、UFOにでも連れ去られたのか」

「何を言ってるんだお前は」


 だからその変人を見る様な目をやめろ!


 それ、普段は私がお前に向けている目だぞ。


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