物語の始まり ループ
仲仁へび(旧:離久)
第1話 私の友人がおかしい
私の友人の様子がおかしい。
いつも馬鹿みたいに馬鹿やって、周りの人間に叱られてる私の友人が。
あんまりにも馬鹿だから、私が面倒を見てやらなくちゃ、ひとりで何もできないあの馬鹿が。
「馬鹿といえば全裸、なら全裸になった奴はみんな馬鹿なのか!?」
みたいなアホな事をかんがえて実際に試そうとした程の馬鹿なのに。
そんな馬鹿が今日は、様子がおかしかった。
信じられないほど真面目だった。
「……」
落ち着きがあるし、いつもの無駄口が無くて静か。
あいつと言えば、無駄口。無駄口と言えばあいつ。
口から先に生まれたかの様なウザさ。
が、売りだったというのに。
私はおそろおそる話かけた。
「なあ」
「何だ」
「お前誰だ」
「お前は何を言っている?」
うわー、そんな可哀想な奴を見る目で私を見るなよ。
それ、いつもは私がやってるんだぞ。
お前、本当は別人だろ。
中身別人なんじゃないのか。
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